家業を継ぐなら「離れる」ことを目指そう。

みなさんこんにちは。涌田義信です。

 

今回のテーマは

・家業を継ぐか継ぐまいかで悩んでいる人。

・継いだ家業をどう継続していくか悩んでいる人。

・これから家業を継ぐ人。

という方向けの内容です。

 

家業を継いだ2代目・3代目経営者や、跡取りの悩みの多くが

 

・親(先代社長)と比べられる。

・仕事上の親との関係

・これからの展開

 

このようなものだと思います。

 

実際僕も、跡取りとして会社に入った当初は、僕の仕事に対して、

逐一ダメ出しをしてくる父親との仕事での関係に悩みました。

当時は、いかに父親に近づけるのか?いかに父と同じような仕事ができるようになるか?

 

こんなことばかり考えていたように思います。

 

そんな時に出会ったのがコーチングで、この出会いが僕の人生を大きく変えてくれたと思っています。

 

具体的にどう変わったのか?なぜ変わったのか?

1つのきっかけになったテーマについてお伝えします。

 

真似をしても劣化版になるだけ。

 

まずお伝えしたいことが、

あなたが誰か目指す人物がいたとしても、あなたはその人と同じレベルにはなれない。

ということです。

 

僕の場合、はじめは「父のようになる!」というゴールがありましたし、それに向かってかなり努力したつもりです。

ですがやはり同じレベルにはなれない。

 

もちろん、別に父を目指す必要はなかったのですが、「父=できる人」というイメージがあった僕は、

まず目指すべきは父だと思って取り組んでいたのです。

話す雰囲気や考え方、相手との関係性など、かなり父の真似をしました。

 

その結果、お客様からは「お父さん”みたい”ね」という言葉が返ってきたのですが、

それが売り上げに繋がることはありませんでした。

 

目指すべき人物の真似をしても、所詮は偽物だということを他人は見抜いてしまいます。

 

「じゃあ、これからどうすればいいんだ?」

と、悩んでいる時ある言葉を知ることになったのです。

 

守・破・離を実践する

 

「守破離」という言葉をご存知でしょうか?

 

もともとは武道や茶道における修行の段階を示した言葉です。以下、コトバンクより。

「守」は、師や流派の教え、型、技を忠実に守り、確実に身につける段階。「破」は、他の師や流派の教えについても考え、良いものを取り入れ、心技を発展させる段階。「離」は、一つの流派から離れ、独自の新しいものを生み出し確立させる段階。

 

つまり、

修行の最終段階は「離」の状態で、自分独自の新しいものを生み出している状態です。

 

僕の「父親(先代)を目指す」という状態は実は一人前になることではなく、最初の「守」の段階なので、

それでは到底一人前の後継者とは言えない状態だということです。

 

後継者の「守」

 

では、家業の後継者として「守」の状態をどう考えれば良いのでしょうか?

もちろん、仕事の基本的なスキルであったり、手法を学ぶことは当然ですが、

 

僕が重要視したことは「先代の仕事への姿勢」「仕事との向き合い方」でした。

 

自分がやっている仕事とは、どんなものなのか?

どんな価値を世の中に提供しているのか?

そのために、どんな考え方で仕事に向き合っていくべきなのか?

 

とても抽象的ですが、「守」では、家業と向き合う上で自分の「バックボーン」となる、

最も重要な部分を自分に落とし込むべきだと思います。

 

僕の場合は、自分が売っているものは医薬品だが、相手が買うものは「幸せ」

という考えでした。

この仕事に対する考え方は、絶対に忘れてはいけないことだと思っています。

この「信念」とも呼ぶべきバックボーンがあってこそ、スキルや手法が効果を発揮するからです。

 

後継者の「破」

 

そして、後継者がもっとも頭を悩ませる部分がこの「破」に当たる部分だと思います。

なぜなら、親や先代は「余計なことをしなくても、俺のいう通りにやれば大丈夫」だという考えが強い人が多いからです。

 

親、先代はその方法で成功してきているから、ある意味「根拠」のある成功法則を自分で持っています。

根拠があるからこそ、後継者(子供)にもその方法を完璧にマスターして欲しい。

だから、余計なことをせず、自分の言ったことをきっちりやって欲しい。

 

こんな想いがあるからこそ、新しいことへの挑戦に対してネガティブなイメージを先代は持つのです。

 

ここで大切なことは、あくまで親の優しさ、先輩の教訓としてあなたに「余計なことはしなくて良い」と言っています。

この部分を後継者であるあなたが気づかなければ某家具屋さんのような親子で泥沼闘争が始まってしまいますので、気をつけてくだい。

 

僕自身、コーチングとの出会いが「破」となったわけですが、先代(親)からはかなり嫌味を言われました。笑

 

最初はイライラしたり、先代、親を遠ざけるようになりましたが、

 

そのうちに「実は先代である父親も同じ道を通ったのかもしれない(父親は2代目で僕の祖父が初代)」と思うようになり、

 

同じ境遇があったのならいつか理解してくれる。

 

そう思えるようになってから、父親の意見も素直に聞けるようになりました。

 

コーチングと出会って、僕の中で、人間の思考や行動への認識がはっきりと変わりました。

 

なぜ変わったのか?それは、「自分で自分を見る目」が変わったからです。

 

自分の可能性や感情に蓋をしていたことや、相手の思いを見抜こうとしていなかった自分、

そして何よりも「他人の目」を気にしていた自分に気づくことができたのです。

 

自分が本気で良いと思うものを、自分が素直に表現できていなければ、誰もそれを良いとは思ってくれない。

 

こんな当たり前のことに気づけたことも、コーチングのおかげだと思っています。

 

もちろん、「破」の段階としてあなたが何を取り入れるのかは自由ですが、

 

何を取り入れていいのかわからない。

という人であれば、僕はコーチングで良いと思います。広い視点や、自分の可能性、自分で気付いていない能力。

こんなことを知れるのもコーチングの魅力です。

 

オリジナルを作る「離」

 

破の段階を終えれば、いよいよあなただけのオリジナルを作っていく、

「離」の段階が訪れます。

 

僕の場合は「薬屋の後継者」とコーチングを混ぜ合わせた新しい、お客様に僕が訪問するだけで

幸せを感じてもらえるような商売。を「離」として日々実践しています。

 

「離」を意識しだして、しばらくの間は「お父さんとはまた違って良い」という比較がお客様の中にもあったようですが、

最近はお客様との間に先代の話が出てくることはほとんどなくなりました。

 

自分がオリジナルになってきた結果だな。

と嬉しく思うのと同時に、より自分のオリジナルを突き詰めてレベルを上げていくために、

もっと学びたい。という毎日です。

 

あなたが何を混ぜ合わせて、あなたのオリジナルを作るかは、あなたの自由です。

 

それこそ、本当に自由なんです。

 

むしろ、一見何も関係ないようなものを「破」として取り入れてみることもよいかもしれません。

 

ジャンルが全く違ったり、関係性がほとんどない2つを掛け合わせることは、

非常に高い抽象度が必要なので難しいことかもしれませんが決して不可能ではありません。

 

なぜ良いのかというと、ジャンルが全く違ったり、関係性がほとんどないものの掛け合わせの方が、

「完全なオリジナル」として世の中に認識されやすいというメリットがあるからです。

 

あなたの「破」を取り入れて、「離」=オリジナルを目指してみてください。

 

足りないを探す

 

ネガティブ思考はダメだ!と世間ではよく言われていますが、僕は全くそうは思いません。

 

ネガティブな人は現実が見えています。

自分に足りないものは何か?という視点が強いので、「破」を実践しやすいはずです。

 

ここで大切なことは、「まだできていない」と完璧を求めないことです。

「守」から進めない人は「完璧なコピー」を目指してしまいます。はっきり言ってそれは無理です。

 

あなたは、目標としている人とは例え親子であっても別人です。

別人であれば同じことをやっても上手くいく保証はありませんし、同じようにする必要がそもそもないのです。

 

「守」としての事業の「バックボーン」さえ、あなたが理解して心から大切なことだと思えるようになれば、

スキルや手法は練習時間が解決してくれます。

 

もうあなたは、「破」の段階に来ているのかもしれません。

 

「親『先代』を違うやり方で超える」

 

違うのはやり方だけです。

バックボーンさえしっかりしていれば、「破」も「離」もあなたは達成できます。

 

完璧を目指すのではなく、改善を目指しましょう。

 

それでは。

 

 

 

 

 

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ABOUTこの記事をかいた人

涌田 義信

【涌田義信】 奈良県生まれ 北海道在住 1988年生まれ 横浜市立大学を卒業後 某大手食品メーカーに就職し、1年半で退職。 その後、祖父の代から続く家庭用医薬品販売会社 わくた漢方(株)で3代目として活動中。 2代目社長・後継者にとって、 この世の中が「ホームグラウンド」になるための情報を発信中。